給食調理員の地獄なあるある20選。慣れたら楽な仕事でもないよね。

給食調理員の地獄なあるある20選。慣れたら楽な仕事でもないよね。
おばちゃん

「給食の仕事って、慣れたら楽なんでしょ?」

そう言われるたびに、「そんなわけない!」と心の中で叫んでいませんか。

給食調理の現場には、経験した人にしかわからない、想像を絶する「地獄」のような現実があります。

大量の食材との格闘、時間との戦い、そして何よりも衛生管理のプレッシャー。

どれもが私たちを日々追い詰めます。

この記事では、そんな給食調理員なら誰もが「あるある!」と共感してしまう、過酷なエピソードを30個厳選しました。

笑ったり、共感したりしながら、「自分だけじゃないんだ」と感じてもらえたら嬉しいです。

目次

給食調理員の地獄なあるある20選。

給食調理員のあるある20選を紹介します。

実際に現場で働いた事がある人は共感できる事が多いはずです。

大量の米とぎ、巨大な釜、重い食材の搬入

給食調理の朝は肉体労働から始まります。

何十キロもある米を研ぎ、巨大な釜に運び、野菜や肉といった重い食材を次々と冷蔵庫から出しては、腰を痛めそうになりながら調理台へと移動させます。

調理前の準備だけで、すでにへとへとになってしまうのが日常です。

レシピ通りの分量が多すぎて、感覚で調整する

レシピに書かれている分量はあくまで基本。

食材の状態や釜の大きさによっては、書かれている分量では味が濃すぎたり薄すぎたりすることもよくあります。

最終的には長年の勘と経験を頼りに、自分の感覚で調味料の量を微調整していくことになります。

早朝からの準備、朝礼、衛生チェック

一般的な会社員がまだ寝静まっている時間に出勤し、調理器具や食材の準備を始めます。

その後、全員で当日の献立や作業分担を確認する朝礼があり、調理に入る前には手袋の着用や体調の確認といった厳格な衛生チェックを欠かすことができません。

大量の玉ねぎを剥くときの涙

何十人分、何百人分もの玉ねぎを一気に切る作業は、目へのダメージが尋常ではありません。

ゴーグルやマスクをしても、容赦なく目にしみる刺激に耐えながら、涙と鼻水をぬぐって作業を続けます。

大量の揚げ物、巨大な鍋での炒め物

給食の揚げ物は、大量の食材を一度に揚げるため、常に油の飛び跳ねと隣り合わせです。

また、炒め物も巨大な鍋で行うため、重い食材を大きなしゃもじで混ぜ続けるのは腕がパンパンになります。

献立にない追加指示や急な変更

作業が順調に進んでいると思いきや

  • 〇〇さんにアレルギー対応食を追加
  • 今日から食事形態を変えてほしい

など、予期せぬ変更が突然入ることがあります。

その都度、頭をフル回転させて対応しなければなりません。

汁物や煮物がなかなか冷めない

温かいままの汁物や煮物を食缶に詰める作業は、時間との戦いです。

熱すぎるものをそのまま配膳するわけにもいかず、かといって冷ましすぎると風味が落ちるため、絶妙なタイミングを見計らって作業を進めなければなりません。

巨大な食缶の洗浄

食事が終わった後も、仕事は終わりません。

残飯を捨てた巨大な食缶は、一つ一つ丁寧に洗浄しなければなりません。

重くてかさばる食缶を、何度も洗い場に運ぶ作業は、腰と腕に大きな負担をかけます。

食器の数合わせ、数え間違い

給食室に戻ってきた食器の数が、配膳した数と合っているかを確認する作業は、想像以上に神経を使います。

毎日何百枚ものお皿やコップを数える中で、一つでも数え間違えると、また最初からやり直さなければなりません。

献立の数だけ違うアレルギー対応食

アレルギーを持つ児童や患者さんがいる場合、献立ごとに個別の対応食を準備する必要があります。

一人のために複数のアレルギーに対応した食事を作るため、種類が増えれば増えるほど、時間と手間がかかります。

大量調理の揚げ物。油の跳ね返りが地味に痛い。

大量の食材を一度に揚げるため、常に油の飛び跳ねと隣り合わせです。

火傷はしなくても、腕や顔に飛んでくる油の熱さが地味に痛く、慣れてもなかなか辛いものです。

重い鍋やフライパンを持ち上げすぎて、腱鞘炎になりかける。

給食調理で使う鍋やフライパンは、家庭用の比ではありません。

毎日、何十キロもある鍋を動かしたり、重いフライパンを振ったりするため、知らないうちに手首や腕に負担がかかり、腱鞘炎の兆候を感じることがよくあります。

残飯処理と、献立ごとの人気不人気の違い

残飯を捨てる作業は、毎日行われる地獄の一つです。

特に麺類やスープの日は、大量の汁物と残された麺が混ざり合い、異臭を放つことも。

献立によって残飯の量が全く違うため、「今日の給食は人気だったんだな」と悲喜こもごもを感じます。

常に人手不足

給食調理の現場は、慢性的な人手不足に悩まされています。

一人ひとりの仕事量が多く、欠勤者が出た日は他のスタッフがその分をカバーしなければならないため、全員の負担が一気に増えます。

向かない人はすぐに辞めていく

肉体的・精神的な負担が大きいため、仕事に慣れる前に辞めてしまう人も少なくありません。

新しい人が入ってきても、すぐにいなくなってしまう状況を何度も経験すると、「また一人か…」と諦めにも似た気持ちになります。

休憩がまともに取れない

限られた時間内に大量の食事を提供するため、休憩時間もまともに取れない日が多いです。

やっと休憩に入れたと思っても、次の作業が気になって落ち着かず、結局ゆっくり休むことができないまま午後の作業に戻ることがよくあります。

メイン(大皿)担当の時が地獄

献立の中でも、特に手間と時間がかかるメイン料理を担当する日は、地獄です。

食材の仕込みから調理、盛り付けまで、全てを時間通りに完璧にこなさなければならないというプレッシャーが重くのしかかります。

一日の献立をすべて頭に入れておかないといけない。

献立表を確認するのはもちろんですが、時間帯ごとの作業内容、アレルギー対応の有無、作業の進捗状況など、その日の給食に関するすべてを頭に叩き込んでおく必要があります。

少しでも忘れると、全体の流れが止まってしまいます。

やっと配膳したと思ったら地獄の洗浄作業

調理と配膳が終わって「これで一息つける」と思ったのも束の間、大量の食缶や調理器具、食器の洗浄が待っています。

高温多湿の洗い場での作業は、調理室での作業と同じくらい体力を使います。

残飯処理。特に麺類やスープの日は地獄。

残飯を捨てる作業は、給食調理員の誰もが嫌がる仕事の一つです。

特に麺類やスープの日は、大量の汁と残された食べ物が混ざり合い、重くて臭い残飯の山を処理しなければなりません。

「今日の給食、美味しくなかった!」という正直すぎる感想

一生懸命に作った給食に対して、子どもたちや患者さんから「美味しくなかった」「残した」という正直な感想を聞くことは、精神的に大きなダメージとなります。

頑張って作った分、心が折れそうになります。

どんなに頑張っても「給食って楽な仕事だよね」と世間に言われる。

これが最大の「あるある」であり、最も辛い現実かもしれません。

どれだけ大変な労働をしても、世間からは「誰にでもできる」「楽そう」と思われがちです。

報われないと感じる瞬間に、この仕事の厳しさを改めて実感します。

あるあるを超えた!給食調理員の「本当に辛い」こと

これまで挙げたあるあるもそうですが、給食調理員は様々な面で非常にしんどい仕事です。

  • 肉体的・精神的な負担
  • 衛生管理のプレッシャー
  • 報われないと感じるとき
  • 将来への不安

肉体的・精神的な負担

給食調理員の仕事は、想像以上に肉体的な負担が大きいものです。

朝早くから何十キロもある重い食材を運び、巨大な鍋や釜をかき混ぜる作業は、腰や腕、手首に大きな負担をかけます。

慢性的な腰痛や腱鞘炎に悩まされている人は少なくありません。

また、高温多湿の調理場で長時間作業するため、夏場は熱中症のリスクも高まります。

常に動き回り、重労働をこなすため、体が資本の仕事と言えるでしょう。

衛生管理のプレッシャー

給食調理において、衛生管理は命に関わるほど重要です。

食中毒を出さないという強烈なプレッシャーが常にのしかかっています。

食材の温度管理、調理器具の消毒、手洗い、体調チェックなど、一つでもミスをすれば、大勢の人に健康被害を及ぼす可能性があります。

そのため、日々の業務は細心の注意を払って行われ、少しでも異変があれば、自分の判断で作業を止めなければなりません。

この終わりのない緊張感と責任感は、精神的な疲労を蓄積させます。

報われないと感じるとき

給食調理は、感謝の言葉をもらえることが少ない仕事です。

子どもたちや患者さんから「ありがとう」と言われることはあっても、提供される給食は「当たり前」のものとして捉えられがちです。

一生懸命に作った料理に対して、「美味しくなかった」と言われたり、残飯が大量に戻ってきたりすると、心が折れそうになります。

また、世間からは「楽な仕事」と誤解されることも多く、自分の努力や大変さが理解されないことに、深く孤独を感じることがあります。

将来への不安

給食調理員の仕事は、給与が比較的低い傾向にあります。

いくら経験を積んでも、大幅な昇給が見込めないことも少なくありません。

また、調理師としての専門性が評価されにくい環境も多く、キャリアアップやスキルアップの道が見えづらいと感じる人もいます。

年齢を重ねて体力が衰えたとき、この仕事を続けられるのかという不安や将来の生活に対する漠然とした不安を抱えながら働く人も少なくないのが現実です。

給食調理員の仕事にはやりがいもある?

給食調理の仕事は、たしかに肉体的にも精神的にも大変です。

それでも多くの人がこの仕事を続けるのは、地獄を乗り越えた先にある、かけがえのないやりがいがあるからでしょう。

「おいしい!」の一言が最高の報酬

給食で一番のやりがいは、やはり子どもたちの「おいしい!」という笑顔と声です。

残飯が少なかったり、おかわりをねだられたりしたときは、「一生懸命作ってよかった!」と心から報われた気持ちになります。

直接「ありがとう」と言葉をかけてもらえなくても、空になった食缶や楽しそうな子どもたちの姿を見るだけで、次の日へのモチベーションにつながります。

食を通じて健康を支える喜び

病院給食では、患者さんの病状やアレルギーに合わせた食事を提供します。

患者さんが「ここの給食はおいしい」と言ってくれたり、食事が原因で体調が改善したりしたとき、自分の仕事が人々の健康を直接支えていることを実感できます。

栄養士と連携して献立を考えたり、食形態を工夫したりする中で、食のプロとしての知識や技術が誰かの役に立っていることを感じられるのは、大きな喜びです。

チームで成し遂げる達成感

給食調理は一人ではできません。

毎日、決められた時間内に何百人分もの食事を完成させるには、チーム全員の協力が不可欠です。

食材の仕込み、調理、配膳、洗浄と、それぞれの持ち場で最高のパフォーマンスを発揮し、全員で一つの目標を達成したときの喜びは、何物にも代えがたいものです。

仕事の厳しさを共有している仲間とだからこそ、大きな達成感を分かち合うことができます。

社会貢献という誇り

私たちは、学校給食を通じて子どもたちの健全な成長を支え、病院給食を通じて患者さんの回復を助けています。

この仕事は、単に食事を作るだけでなく、地域社会の健康や未来を支えるという大きな役割を担っているのです。

自分の仕事が誰かの生活の一部となり、社会に貢献しているという誇りは、日々の苦労を乗り越える力になります。

給食調理員は慣れたら楽な仕事なのか?

結論から言うと、給食調理員は慣れたら楽になる仕事ではありません。

たしかに、日々の作業の流れや献立の内容を覚えることで、効率的に動けるようにはなります。

しかし、それはあくまで「作業に慣れる」ということであり、仕事自体の厳しさや大変さがなくなるわけではないからです。

むしろ、慣れることで見えてくる「地獄」も多くあります。

肉体的負担は減らない

給食調理は、毎日が肉体労働です。

何十キロもある食材の運搬、巨大な釜での調理、そして大量の食器洗浄。

これらは熟練しても重さが変わることはなく、腰痛や腱鞘炎といった職業病に悩まされる人も少なくありません。

体が資本の仕事なので、年齢を重ねるごとに体力的な負担は増していく一方です。

責任とプレッシャーは増す

仕事に慣れるにつれ、任される仕事の範囲は広がり、責任も重くなります。

新人時代には任されなかったアレルギー対応食の調理や、献立の管理、新人教育などを担当することもあります。

食中毒は絶対に起こしてはならないという衛生管理のプレッシャーは、経験を積むほどに重くのしかかってきます。

常に変化する現場

給食の現場は、常に変化しています。

新しい調理器具の導入、献立の変更、アレルギーを持つ人数の変動など、日々新しい課題に直面します。

それに加えて、急な人手不足や、予期せぬトラブルにも対応しなければなりません。

慣れた作業を繰り返すだけの仕事ではないため、常に気を張り続ける必要があります。

まとめ

「給食の仕事って楽そう」と言われるたびに、私たちは心の中で「とんでもない!」と叫んでいます。

早朝からの準備、大量調理による肉体的負担、衛生管理のプレッシャー、そして報われないと感じる瞬間。

これらは決して「慣れたら楽になる」ものではありません。

しかし、この仕事には確かに大変さがありますが、それ以上に大きなやりがいがあります。

子どもたちの「おいしい!」という笑顔、患者さんの健康を支える喜び、そして何よりも、同じ苦労を分かち合う仲間がいること。

私たちは単に食事を作っているのではなく、人々の健康と幸せを支える大切な役割を担っています。

今日、この記事を読んで、「自分だけじゃない」と感じ、少しでも心が軽くなっていただけたら幸いです。

どうか、ご自身の心と体を大切に、明日も頑張りましょう。

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