残業は当たり前、休日出勤も頻繁に。睡眠時間は4時間、体調を崩すことも日常茶飯事。
私がかつて勤めていた会社は、まさにブラック企業そのもの。
毎日、体も心もすり減らしながら働き続けていました。
それでも、なぜ辞めることができずにいたのか?
それは、経済的な不安や、転職への恐怖心など、様々な理由が複雑に絡み合っていたからです。
今回は、私の体験を交えながら、ブラック企業の闇と、そこから抜け出すために私が行ったことを詳しくお話しします。
毎日14時間労働がきついのは当たり前!なのに辞められない理由とは
毎日14時間労働はどう考えてもきついです。
それだけきついにも関わらずこの生活から抜け出せないのには5つの理由があります。
- 転職活動の時間が確保できない
- 休日は疲労困憊でやる気が出ない
- 有給休暇が自由に取得できない
- 過酷な労働環境だけど人間関係は良好
- 退職=同僚を裏切ることになるという申し訳なさ
転職活動の時間が確保できない
毎日14時間労働では、転職活動に必要な情報収集や書類作成、面接対策を行うための時間がほとんど残されていません。
仕事から帰宅すれば、疲労困憊で倒れ込むように寝てしまい、休日は体を休めることしかできないという状態です。
新しい仕事を探すための第一歩を踏み出すことすら、非常に困難です。
休日は疲労困憊でやる気が出ない
長時間労働による疲労は、心身に大きな負担をかけます。週末になっても、疲れが抜けず、やりたいことができずに過ごす日々が続きます。
転職活動は体力も精神力も必要とするため、休日は体を休めることに専念せざるを得ない状況です。
有給休暇が自由に取得できない
ブラック企業では、有給休暇を取得することが難しいケースが少なくありません。
上司の許可が必要だったり、周囲の目を気にして取得をためらったりするなど、様々な理由が考えられます。
私の会社の場合は、「有給」という概念自体が存在せず、使う人は誰もいませんでした。
転職活動は、まとまった時間が必要となるため、有給休暇を取得できないことは大きな障害となります。
過酷な労働環境だけど人間関係は良好
職場での人間関係は、仕事に対するモチベーションを大きく左右します。
たとえ労働環境が過酷であっても、同僚や上司との関係が良好であれば、会社に居続ける理由の一つとなります。
また、長年勤めてきた会社であれば、信頼関係が築かれているため、新しい環境へ飛び込むことに抵抗を感じる人もいます。
特にブラック企業は横の繋がりを重視するので、定期的な社員同士の交流機会を設け、良好な人間関係を築きやすくすることで、「きつくても仲の良い人が多いから辞めたくない」と社員を上手い具合に洗脳していることも多いです。
退職=同僚を裏切ることになるという申し訳なさ
チームで仕事をしている場合、自分が辞めることで周囲に迷惑をかけてしまうのではないかという不安や、チームを裏切るような気持ちを抱くことがあります。
特に、良好な人間関係を築いている同僚が多い場合、その気持ちを強く抱きがちです。
過酷な14時間労働が当たり前になってしまう理由とは?
14時間労働が当たり前になってしまうのは、本人に問題があるというよりも会社自体に問題がある可能性が高いです。
原因として4点挙げられます。
- 人手不足
- 労働環境の改善に消極的
- 業務量過多
- 無駄な会議が多すぎる
人手不足
企業が人手不足に陥ると、残りの社員に業務が集中し、長時間労働を強いられる状況が生まれます。
新規採用が難しかったり、離職率が高かったりする場合、人員が不足し、残業時間が増える傾向にあります。
労働環境の改善に消極的
企業が労働環境の改善に消極的な場合、長時間労働が慢性化します。
例えば、効率的な業務システムの導入を怠ったり、人員配置の見直しを行わなかったりすることで、業務が滞り、長時間労働につながることがあります。
業務量過多
業務量が多すぎる場合、従業員は長時間労働を強いられます。
納期が短い、人員が少ない、業務内容が複雑といった要因が重なると、業務をこなすために残業せざるを得ない状況になります。
無駄な会議が多すぎる
頻繁に長時間の会議が行われる場合、本来の業務に集中できず、残業時間が増える可能性があります。
会議の目的が不明確だったり、参加者が多すぎたりすると、時間が無駄に消費され、業務効率が低下します。
過酷な14時間労働の生活から抜け出すにはどうしたらいい?
過酷な14時間労働の生活が辛いなら無理して続けず早い段階での対処をおすすめします。
あまりにも長時間の労働は体にも大きな負荷がかかりますし、最悪心身共に参ってしまい適応障害や鬱病などを招くリスクも高いからです。
先のことは考えすぎずまずは今の環境を変えることを最優先に考えましょう。
退職日を決めて上司に相談する
退職するのは転職先を決めてからと考える方が多いと思いますが、毎日長時間労働を強いられている状態で転職活動を成功させるのは正直厳しいです。
無理に転職先を決めなくとも、退職してから社会保険給付金などの手当を貰いつつゆっくりと次の就業先を決めるという方法もあります。
正直そちらの方が気持ちにも余裕を持って転職活動が進められるのでより自分の希望に沿った形での転職が成功しやすいです。
そのためまずは今の最悪な環境から抜け出す事を最優先に上司に退職の意思を伝えることをおすすめします。
ただ、退職の意思を伝える際にはいくつかポイントがあります。
間違った伝え方をしてしまうと引き留めに合ってしまい、退職交渉がめんどくさくなる恐れもありますので、くれぐれも注意しておきましょう。
会社が退職を拒む場合はどうする?
長時間労働を強要するようなブラック企業の場合、退職を申し出たとしても拒まれるケースも少なくありません。
会社によっては就業規則で退職日の数か月以上も前に申し出る事を定めている場合もあります。
そんな状況ですぐに退職できない、退職交渉が難航しそうな場合は退職代行サービスを使って辞めるのも1つの選択肢です。
退職代行サービスの中でも1番おすすめできるのは退職代行SARABAというサービス。
- 退職率ほぼ100%
- 一律2.7万円で対応して貰える(追加料金なし)
- 無料相談は24時間365日対応(即日退職OK)
- 全額返金保証・無料転職支援付き
労働組合が運営するサービスなので、一般の代行業者には難しい残業代や未払金の請求も可能です。
「今すぐ辞めたい」、「もう会社に行きたくない」と考えている方は気軽に相談してみてください。
転職先について情報収集を始める
できれば辞める前に転職に向けた情報収集だけでもしておきましょう。
辞めてからしばらくは働かずゆっくりするのもありですが、良い求人がいつ出るかは正直予測しにくいです。
行きたいと思っていた会社が転職活動を始めた頃には、もう募集が終わってしまっていたという状況になるのは辛すぎますよね。
そうならないためにも今のうちに転職サイトの登録だけでも済ませておきましょう。
メールがちょっとめんどくさいですが、たまに見てみると結構条件の良い求人情報が送られていることがあるので情報収集には十分使えます。
ブラック企業だとしても辞めるのに戸惑うのはみんな同じ
ブラック企業に勤めているにも関わらず、なかなか辞められないという人は少なくありません。
その背景には、経済的な不安、将来への不安、そして世間体に対する不安といった、大きく3つの理由が考えられます。
経済的な理由
ブラック企業は、長時間労働や低賃金といった労働環境が特徴です。
そのため、辞めてすぐに安定した収入を得られる仕事を見つけられるかという不安が大きく、経済的な不安が辞めることをためらわせる大きな要因となっています。
特に、家賃やローンなどの固定費がある場合、収入が途絶えることへの恐怖は相当なものと言えるでしょう。
将来への不安
ブラック企業で働いていると、スキルアップやキャリアアップの機会が限られてしまうことがあります。
そのため、新しい会社で自分の能力を発揮できるか、将来的なキャリアパスを描けるかといった不安が生まれ、現状維持を選びがちです。
また、転職活動には時間と労力が必要であり、その間に収入が途絶えてしまうことへの不安も加わります。
心理的な理由
「辞めるのは逃げだ」という考えや、「転職回数が多いと不利だ」といった周囲の意見に影響され、周囲の目を気にしてなかなか辞められない人もいます。
特に、日本の社会では勤続年数が重視される傾向があり、中途退職はマイナスイメージを持たれがちです。
また、家族や友人に相談しづらいというケースもあり、一人で抱え込んでしまう人も少なくありません。
ブラック企業を辞めずに限界まで続けた人の末路
ブラック企業で働き続けると、さまざまな悪影響が身体や心に及びます。
ここでは、健康被害、人間関係の悪化、キャリアの停滞という3つの観点から、その末路について解説します。
健康被害
ブラック企業では、長時間労働や過度なストレスによって、心身に深刻なダメージを受ける可能性があります。
具体的な健康被害としては、うつ病、自律神経失調症、睡眠障害などが挙げられます。
また、過労死や過労自殺といった極端なケースも残念ながら存在します。
長期的には、高血圧や糖尿病などの生活習慣病のリスクも高まります。
人間関係の悪化
ブラック企業では、競争が激しかったり、上司や同僚との人間関係が悪化したりすることが多く見られます。
常に監視されているような状態や、パワハラに悩まされるなど、精神的な負担が大きくなり、人間不信に陥ってしまう人もいます。
また、周囲の人とのコミュニケーションがうまくいかず、孤立してしまうケースも少なくありません。
キャリアの停滞
ブラック企業では、スキルアップやキャリアアップのための機会が限られていることが一般的です。
長時間労働で疲弊し、新しいことを学ぶ余裕がないばかりか、会社自体が成長産業でない場合、将来性も乏しいと言えます。
結果として、キャリアが停滞し、転職活動が難しくなる可能性も高まります。
ブラック企業から抜け出して良かった事
収入面や将来面など様々な不安はありましたが、ブラック企業を辞めて本当に良かったと思っています。
- 心身ともに健康になった
- 人間関係が良好になった
- スキルアップの機会が増えた
- プライベートの時間が増えた
- 将来への希望が持てるようになった
心身ともに健康になった
ブラック企業では、長時間労働や過度なストレスによって、心身に大きな負担がかかっていました。
しかし、新しい職場では、適切な労働時間と休暇が保障されており、心身のリフレッシュが可能になりました。
睡眠の質が向上し、慢性的な疲労感から解放され、活力がみなぎる毎日を送ることができるようになりました。
人間関係が良好になった
ブラック企業では、パワハラやセクハラなど、人間関係に悩まされることも多かったでしょう。
しかし、新しい職場では、上司や同僚との関係が良好で、お互いを尊重し合える環境です。
仕事だけでなく、プライベートな話も気軽にできるような、温かい人間関係を築くことができました。
スキルアップの機会が増えた
ブラック企業では、スキルアップのための研修や教育の機会が限られていました。
しかし、新しい職場では、積極的にスキルアップを支援してくれる制度が整っており、自分の能力を伸ばすことができます。
また、様々な経験を積むことで、キャリアアップへの道が開けました。
プライベートの時間が増えた
ブラック企業では、残業や休日出勤が当たり前で、プライベートな時間がほとんどありませんでした。
しかし、新しい職場では、定時退社が守られ、プライベートの時間も充実させることができます。
趣味や友人との付き合い、家族との時間を大切にすることができるようになり、生活の質が向上しました。
将来への希望が持てるようになった
ブラック企業では、将来への展望が持てず、毎日をただこなすだけの生活を送っていました。
しかし、新しい職場では、自分の成長を感じることができ、将来への希望が持てるようになりました。
目標に向かって努力し、自分らしいキャリアを築いていくことができるという、大きな喜びを感じています。
まとめ
今回は14時間労働の生活がきついのに辞められない理由について解説しました。
- 転職活動の時間が確保できない
- 休日は疲労困憊でやる気が出ない
- 有給休暇が自由に取得できない
- 過酷な労働環境だけど人間関係は良好
- 退職=同僚を裏切ることになるという申し訳なさ
長時間労働が当たり前の職場で転職先を決めてから退職を実現させるのは正直かなり難しいです。
まずは辞めて自分の体を守る事を最優先に考える事をおすすめします。
転職先を決めずに辞めたとしても社会保険給付金などの手当を貰いつつゆっくりと次の就業先を決めるという方法もあります。
あまり深く考えずもう限界だと思ったら早めに逃げられるように選択しておきましょう。
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