新人管理栄養士で仕事覚えられない!自分が仕事できないだけなの?

新人管理栄養士で仕事覚えられない!自分が仕事できないだけなの?

管理栄養士として就職した後、なかなか仕事が覚えられず苦労しているのではないでしょうか。

教えてもらった業務を1回で覚えきれないと上司からも飽きれられ、萎縮してしまうのも無理はないと思います。

実際僕も新卒で病院に就職したことがありますが、転職してみて気づいたことがあります。

仕事が覚えられない原因は単に自分が仕事できない人間だからではないということです。

今回その理由について体験談から詳しく解説していきます。

目次

新人管理栄養士が仕事を覚えられない原因5選

まずは新人管理栄養士が仕事を覚えられない原因から見ていきましょう。

  • 覚えることが多すぎる
  • 業務マニュアルがふわっとしている
  • メモが取りにくい環境
  • 仕事をする機会が少ない
  • 教育体制に問題がある

覚えることが多すぎる

新人の管理栄養士が仕事を覚えられない原因の一つは、業務量の多さにあります。

管理栄養士は、食事計画の作成、栄養指導、食材の管理など多岐にわたる業務をこなさなければならず、業務量が非常に多いです。

これに加え、日々の業務が時間に追われるため、業務を覚える余裕がないことも多いです。

特に、学校や病院などの現場では、残業や突発的な対応が頻繁に発生し、新人には負担が大きく感じられます​​。

業務マニュアルがふわっとしている

業務マニュアルに曖昧な所が多いのも仕事を覚えられない原因の1つです。

基本的に現場での業務はマニュアル通りに進まないことも少なくありません。

そのため、いくらマニュアルを読み込んでいてもいざやってみると分からないことに直面してしまうことは珍しくないのです。

この場合、最初の頃は分からなくて仕方ないと割り切って色々言われても気にし過ぎないことが大切です。

メモが取りにくい環境

新人の管理栄養士が仕事を覚えられない原因の一つは、メモを取りにくい環境にあります。

職場での忙しい雰囲気や、患者の対応に追われることが多く、メモを取る時間や場所が十分に確保されていないことが考えられます。

また、電子カルテの利用やデジタルツールの操作に不慣れなために、迅速なメモ作成が困難な場合もあります。

これらの要因が重なり、仕事を覚える効率が低下しているのです​​。

仕事をする機会が少ない

仕事を覚えきれないならメモを取れという話は耳にタコができる程聞いたことがあると思います。

ただ、そのメモが臨んだ効力を発揮してくれるのはあくまでも教えて貰った1~3日後、遅くとも2週間以内に業務を遂行する場合に限ると思います。

いくら頭の良い人でも教えて貰った後1か月以上も期間が空いた後に1人で遂行しろと言われたってできないのが当然です。

それにメモを取る時点では、自分が実際業務を遂行する際にどこが躓くポイントなのかも分かりません。

だからその仕事を教えて貰ってかなりの期間が経ったタイミングでやらされ、覚えていないことを指摘されてもあまり気に病む必要はないと思います。

教育体制に問題がある

新人の管理栄養士が仕事を覚えられない原因として、教育体制に問題があることが指摘されています。

まず、教育体制が現場のニーズに即していないため、理論と実践のギャップが生じていることが挙げられます。

また、実地訓練やインターンシップの機会が不足しており、現場で必要とされるスキルを身に付ける機会が少ないことも問題です。

さらに、教員の指導方法が一律で、個々の学生の理解度や適性に応じた指導が行われていないことも課題です​​。

仕事が覚えられないのは職場環境による影響も大きい!

仕事を覚えられない原因には職場環境も強く影響してきます。

特に強く影響してくるのは仕事を教えてくれる上司の人柄です。

私も転職してみて気づいたのですが、上司との関係性次第で仕事の頭への入りやすさは天と地ほどの差ができます。

実際比較して見てみましょう。

前の職場の上司

前の職場の上司の特徴

  • どんなに複雑な仕事だろうと1回で覚えることを強要してくる
  • 教えて貰う時もスピードが速すぎてついていけない
  • 1回で覚えきれないと「この前教えたよね?」と高圧的な態度で詰めてくる
  • なんでこんなことも分からないの?と詰めてくる
  • 質問に対してイチイチ突っかかってくる(聞く前に調べたの?など)

前の上司と接する際はいつも背筋が凍りそうなぐらい緊張していました。

「失敗してはいけない(絶対に1回で覚えないといけない)」というプレッシャーが余計に精神的な負担を強めていたように思います。

だからなのか些細な事で躓くと「また上司に詰められるかもしれない」と思って頭が真っ白になってしまうこともあったんです。

それでメンタル的もどんどん疲弊し、自然と仕事が覚えにくい状態に陥ってしまっていたように感じます。

今の職場の上司

今の職場の上司の特徴

  • 教えて貰った後でも「分からないことがあったらすぐ聞いてね」と言ってくれる(1回で覚えるのは難しい仕事もあることを理解してくれている)
  • 普段の態度も温厚で気軽に質問しやすい
  • 些細なことでもチェックし褒めてくれる(自分の長所に気付かせてくれる)

一方で今の上司は一言で表現すると凄く温厚な方です。

入社して何日か経った時に

「なんで前の職場は辞めちゃったの?」

と聞かれたことがあったので、前の職場の上司のことを打ち明けてみたことがありました。

そしたら返ってきた返事が以下の通り。

「俺も新人の頃はそんなに覚えのいい方じゃなかったから1回で覚えろなんて言わないよ。それに数日一緒に仕事してみて思ったけど、○○(私)くんは飲み込み早い方だと思うよ。教えた事はちゃんと1回で覚えてくれるし、俺がこれから教えようと思ってたことも自分から質問してくれるし。今時の若い子ではなかなかおらんし普通に凄いことだと思うよ。だからもっと自信持ってやり~!」

あまりの違いに感動し過ぎて涙が零れそうでした。

この言葉からも分かるようにとにかく部下のやる気を引き出すのが上手な方なんです。

なので自然と仕事のモチベーションも上がって教えて貰ったこともすんなり頭に入ります。

この経験からも分かる通り、仕事の覚えやすさは職場環境によっても大きな差が付くんです。

新人管理栄養士の仕事が覚えにくい職場環境の特徴

仕事が覚えられない原因は自分だけにあるとは限りません。

いくら自分が努力していても環境次第ではどうにもならない部分があるからです。

  • 上司が高圧的に詰めてくる
  • 素の自分でいられない
  • 慢性的な人手不足が続いている
  • 失敗したことで陰口を言われる

上司が高圧的に詰めてくる

新人の管理栄養士が仕事を覚えられない原因の一つとして、上司の高圧的な態度が挙げられます。

上司が厳しい口調や攻撃的な態度で指導を行うと、部下は心理的なストレスを感じ、集中力が低下します。

また、失敗を恐れるあまり、積極的に質問や意見を出せなくなり、学習機会を逃すことも増えるでしょう。

さらに、職場の雰囲気が悪化することで、モチベーションが低下し、結果として仕事を効率よく覚えることが困難になります​​。

口癖が「前にも言ったよね?」はグレーサイン

以下のような言葉を口癖のように言ってくる上司の場合は、高圧的な上司である可能性が高いです。

  • この前も言ったよね?
  • なんでそんなことしたの?
  • もういいよ
  • まだできないの?
  • その頑張り無駄だから
  • 学生の頃なにを勉強してきたの?

相手の高圧的な態度が怖くていつも緊張している方や精神的に追い詰められている方はもしかすると仕事を覚えられない原因が自分の怠慢だけではないのかもしれません。

素の自分でいられない

仕事がスムーズに覚えられるかどうかは、できる限り自然体のままの自分でいられるかどうかも重要です。

職場で自分を偽り、常に緊張状態にあると、精神的な負担が大きくなり、集中力が低下します。

また、自分らしくいられない環境では、他者とのコミュニケーションが円滑に取れず、必要な情報や助言を得る機会が減少します。

さらに、常に自己防衛的な態度を取ることで、積極的な学習姿勢が妨げられ、結果として仕事を効率よく覚えられないことが多くなってしまいます。

慢性的な人手不足が続いている

人手不足により、先輩や上司が新人の教育に十分な時間を割くことができず、指導が不十分になりがちです。

また、忙しさのために新人が自分のペースで学習する余裕がなく、実践的なスキルを習得する機会が減少します。

さらに、人手不足によって業務量が増え、精神的・肉体的な負担が大きくなり、集中して仕事を覚えることが難しくなります​​。

失敗したことで陰口を言われる

陰口や悪口が蔓延する職場環境では、失敗を恐れて挑戦することができず、結果として新しいスキルや知識を身につける機会が減少します。

さらに、このような環境では心理的な安全性が欠如しているため、社員はストレスを感じやすく、仕事への集中力が低下します。

失敗の許されない環境はメンタル弱い人には向いてない

この際だから断言しますが、失敗の許されない環境はメンタルが弱い人だと絶望的に向かないです。

いくらやりたかった仕事だとしてもメンタルの方が先に壊れてしまって続けられなくなることが多いと思います。

失敗が許されない環境というのは、就職した職場の雰囲気や業務内容にもよるので、一概には言えませんが新人の時点で失敗したことをネチネチ言われる職場は限りなく失敗を許さない、言い換えれば「失敗を許してくれない職場」に近いと思います。

仕事が覚えられないのは今の仕事自分に合っていないだけの可能性もある

仕事が覚えられないのは今の仕事が自分に合っていないだけである可能性もあります。

仕事がバリバリできると有名な人でも環境次第で転落することがある

仕事がバリバリできると有名な方でも環境次第では「できない人」認定されることがあります。

具体例として面白い記事があったので、1つ紹介しますね。

入社後すぐに配属された部では、金融機関向けのデリバティブ営業の仕事が自分にフィットしていたのか、2年目まではとてもいい成績が残せていました。手前味噌ですが、会社からも「よくできる子」として評価されていた。

 ところが、リーマン・ショックとともに債券営業部に異動になり、国内債券営業の担当になると、これといった成果を全く出せなくなりました。評価もみるみる下がり、その頃の給料は、一番稼いでいる同期の半分以下でしたね。

 実力が重視される職場でしたから、「こいつ本当に使えないな」という空気はすぐに広がりました。周囲の私への評価が「よくできる子」から「できないヤツ」「要らないヤツ」に変わるのは、本当にあっという間でした。

https://bookplus.nikkei.com/atcl/column/052700379/052700001

上記は元ゴールドマンサックス社員で最年少MDになった実績のある申真衣さんのインタビュー記事の一部です。

環境次第で「仕事できる」と思われている人が「仕事できない」認定されてしまうことがある分かりやすい例だと思います。

働く環境を変えるだけで働きやすさが変わることはある

職場の上司がパワハラ気味で毎日仕事の度に緊張して萎縮している、怖いと感じている方は思い切って環境を変えてみることで働きやすさがガラリと変わることがあります。

実際私も入社した当初は上司に教えて貰ったことも全然覚えきれず「前にも言ったよね?」と詰められる毎日で精神的にも凄く消耗していましたし、自分はできない奴なんだと勝手に思い込んでいました。

だから最初の仕事を辞めた後は正社員になるのが怖くて1年ぐらいフラフラと過ごしてしまっていたんです。

しかし、勇気を出していざ正社員に戻ってみると、前の職場があまりにも異常だっただけで別に自分ができない奴だったわけではなかったことに気付くこともできました。

一般的に早期退職は「甘え」、「怠けている」など悪いイメージを持たれることが多いですが、正直自分の今の状況次第だと思います。

毎日詰められてメンタルを削られ、自信を持てない環境で働き続けるよりは、ポジティブな気持ちで精神的に安定した状態で働いた方が今後のことを考えてもメリットの方が大きいと思いますよ。

メンタル的に限界で転職してみようと検討している方はまずミイダスのような転職サイトで自分の適性に合う仕事を見つけることから始めてみるのがおすすめです。

☞ミイダスで市場価値を診断してみる

仕事が覚えられない時に今すぐできる対策

新人管理栄養士として仕事を覚えるのに苦労している時、すぐに実行できる効果的な対策をいくつか紹介します。

これらの方法を試して、少しずつ自信を持って仕事を覚えていきましょう。

メモを取る

仕事中にメモを取ることは重要です。まず第一に、重要な情報を忘れるリスクを減らすことができます。

また、メモを取ることでタスクや予定を整理し、効率的に作業を進めることができます。

さらに、メモを通じてチームとのコミュニケーションが円滑になり、意思疎通が改善されます。

最後に、メモを残すことで後から確認することができ、失敗やミスを防ぐ手助けにもなります。

質問をする

分からないことがあれば上司や先輩に質問することも大切です。

ただ、質問しようにも上司や先輩が忙しそうでなかなか声をかけられないという場合もあるでしょう。

そのため質問する際は以下のような工夫をすることもポイントです。

  • 早めに出勤して1日の業務スケジュールをリスト化し、躓きそうな所は事前に聞いておく
  • 質問したいことがある場合は早めにメールでアポを取っておく

質問する上で重要なのは「先手を打っておくこと」です。

マニュアルをよく読み込み、可能なら業務を始める前の時点でなにか1つ質問しておきましょう。

そうするだけでも仕事に対するやる気があることをアピールできます。

基本的に新人が怒られてしまいがちなのは、教えて貰った時点では何も質問しなかったのに、業務を始めてから質問してくる場合です。

逆に何かしら質問しておけば、業務を始めた後分からないことがあってもすんなり対応してくれることが多いです。

要はそれだけコミュニケーションを取っておくことも重要ということですね。

タスクを小分けにする

タスクを小分けにすることは、仕事を覚えられない時にとても効果的です。

大きな仕事や複雑なタスクを小さなステップに分解することで、それぞれのステップをより理解しやすく、段階的に取り組むことができます。

これにより、全体の流れや必要な作業を整理しやすくなりますし、達成感も得やすくなります。

休憩を取る

仕事が覚えられないと感じる時は、適度な休息を取ることが重要です。

休息をとることで、脳がリフレッシュされて情報の処理能力が向上します。

また、休息をとることでストレスが軽減され、集中力や記憶力が向上することがあります。

適切な休息を取ることで、仕事の効率も向上し、成果をより良く出すことができます。

同僚と協力する

仕事が覚えられない時は、同僚と協力することが重要です。

同僚に相談することで仕事のヒントやアドバイスを提供してくれる場合があります。

また、違った視点からの説明やデモンストレーションを通じて、理解が深まることがあります。

協力することで、チーム全体の効率と成果が向上し、負担を分担することができます。

さらに、協力することでコミュニケーション能力も向上し、チームワークが強化されます。

最終的には、共に解決策を見つけ出し、仕事の課題を克服することが可能です。

おわりに

管理栄養士の業務は多岐に渡ることが多く新人時代に覚えられなくて苦労するのは仕方のないことです。

仕事を覚えきれなくて上司に厳しい言葉をかけられ、落ち込むこともあるかもしれませんが、自分のペースで1つずつ覚えていけばいいと思います。

ただあまりにもひどい言動でメンタルをえぐってくるような上司の場合は少し注意した方がいいでしょう。

自分の心と体を最優先にまずは全力で取り組んでみて、それでも無理そうだと感じる場合には転職してみるのも1つの選択肢だと思いますよ。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次