管理栄養士を目指している学生です。面接で就活の軸を聞かれてもうまく答えられる自信がありません。管理栄養士の人はどんな就活の軸を持ったらいいのでしょうか。
こんな方向けの内容です。
就活をしていると必ず悩まされるのが
「就活の軸は何ですか?」
という質問。
そんなの知らねーよ!!
と言いたくなる人が大半かと思います。
しかし、就活の軸をしっかり考えきれているかどうかは就活を成功させる上でも重要ですし、就職先とのミスマッチを避けることにも繋がります。
そこで本記事では管理栄養士を目指す学生向けに就活の軸の考え方についてまとめてみました。
大前提:就活の軸は絶対必要ではないけど作るメリットは多い
まず大前提として、就活の軸は1つに絞っておく必要はありません。
そもそも就活の軸をなぜ考えなければいけないのでしょうか。
答えは学生にも企業側にもメリットがあるからです。
- 学生側:膨大な数の業界・業種からある程度絞ることができる
- 企業側:志望度の高い学生だけに絞ることができる
上記通り、お互いにとってメリットがあるから毎回考えさせられるし、企業側も重視しているんです。
就活の軸に正解はない
就活の軸は人それぞれなので正解は人によって異なります。
就活する際も必ず作っておかなければならないものではないですが、作っておくと
- 企業選びのミスマッチが最小限に抑えられる
- 就活の効率化ができる
- 面接で質問されても柔軟に解答できる
など作っておくメリットの方が大きいのです。
管理栄養士が就活の軸を見つける時の考え方は3つ
管理栄養士を目指す学生が就活の軸を見つける時の具体的な考え方は3つあります。
- 業界・業種・職種で考える
- 強みや性格から考える
- 本音と建前を使い分ける
それぞれ見ていきましょう。
業界・業種・職種で考える
最初に考えたいのは「業界・業種・職種」の3つです。
管理栄養士を活かして就職するなら下記のような感じですね。
- 医療業界
- 介護業界
- 福祉業界
- 食品業界
- 製薬業界
- スポーツ業界
- 小売り業界
- 教育業界
など
- 医療・サービス業
- 飲食サービス業
- 卸売・小売業
- 製造業
- 公務
など
- 営業・企画職
- 販売職
- 専門職
- 技術職
- 販売職
など
例えば病院の管理栄養士になる場合だと
医療業界(業界)×医療・サービス業(業種)×専門職(職種)
という位置付けです。
どれを優先したらいい?
優先順位は自分が仕事で何を求めるのかによって変わります。
- 業界:将来性や給与・待遇などを優先したい場合に重視
- 業種:将来性や給与・待遇などを優先したい場合に重視
- 職種:やりがいや好きなことを重視したい場合に重視
管理栄養士を目指す学生の場合だと「職種」を重視する人が多いイメージですね。
しかし、職種重視で選ぶと管理栄養士の特性上、給与や待遇面で恵まれにくいというデメリットもあります。
特に男性は将来のことや給与・待遇面を考慮して業界・業種重視で選ぶ方も多いです。
強みや性格から考える
具体的にどんな業界・業種・職種がいいのか分からない場合は強みや性格から考えてみるのもおすすめです。
強みといえば具体的にこんなものですね。
- 空気を読んで行動し組織の成果に貢献できる
- 課題解決のためなら新しいことにも臆することなくポジティブな気持ちで挑戦できる
- 負けず嫌いで納得のいく成果が出るまで行動できる
しかし、自分のことって意外と分からないものですよね。
強みを見つけるなら自己分析ツールが便利
自分の強みについて具体的に知るなら転職サイトの自己分析ツールを使ってみるのが便利です。
例えば社会人向けの転職サイトでも診断だけなら新卒の学生が使うこともできます。
個人的におすすめなのはミイダスのコンテンピシー診断です。
性格や得意なことから自分の強みについて客観的な視点で分析して貰えるので、面接の時に話すネタを作る上では凄く役立ちます。
ESの書き方や面接で話す内容など行き詰っている方は一度診断してみるのがおすすめです。
本音と建前を使い分ける
就活の軸を決める上で本音と建前は使い分けましょう。
本音で話し過ぎるとどうしても採用されにくくなってしまいます。
極力ミスマッチを避けるなら建前と本音が上手く噛み合うような軸を作るのが理想ですが、なかなか難しいはずですので、使い分けるのが無難です。
職種次第では管理栄養士をアピールするとマイナスに働くこともある?
私の経験上分かったことですが、就活の場で管理栄養士資格が強みになるのは、専門職の場合だけです。
例えば、食品メーカーの営業職や総合職の場ではあんまりアピールにならないことがあります。
実際企業側の立場から考えてみると分かりやすいです。
- 御社の商品が好きでもっと広めたいと思い営業職を選びました
- 管理栄養士の資格を活かしたくて御社を選びました
ちょっと極端な例ですが、食品メーカーの営業職だと業界のマッチ度としては高いですが、資格は活かしにくそうですよね。
まずは企業が扱っている商品や商材について知ることの方が重要なので、資格を前面アピールすると
この人は管理栄養士が活かせないとすぐにミスマッチ起こすんじゃないかな。残念だけど内とはあんまり縁がなさそうだ。
と思われてしまうこともあります。
なので受ける職種次第では資格のアピールはし過ぎない方がいいのかなと感じました。
行きたい業界・業種・職種を絞って就活の軸を作ってみよう
考え方が分かった所で実際に就活の軸を作ってみましょう。
- 業界:食品業界:食に関する関心が強くコツコツと継続できる人材
- 業種:個人営業:人に対する気配りが上手く、連絡などマメにできる人材
- 職種:総合職:仕事を選り好みせず、何事もポジティブに受け入れられる人材
- 医療業界:時代の流れに合わせて常に学び続けられる人材
- 医療・サービス業:コミュニケーションスキルが高く、思いやりを持って接することができる人材
- 管理栄養士:食への探求心・向上心が高く常に学び続けられる人材
上記はほんの一例ですが、こうしてまとめてみるだけでも求められる人材像が結構違いますよね。
3つの軸が固まったら自分事として話せるように落とし込んでみてください。
就活の軸に具体的なエピソードを加えると良き
自分事化する時に最も役立つのが具体的なエピソードを加えることです。
過去の経験や性格などを交えながらなぜその業界・業種・職種を希望しているのか繋げられるようにしておきましょう。
就活の軸を考える時に参考にしたい情報源
就活の軸は闇雲に1人で考えてもなかなか上手くまとまらないものです。
以下では就活の軸探しで参考になる情報源をまとめているので参考にしてみてください。
内定者のESをチェックする
1番手っ取り早いのは内定者のエントリーシートをチェックすることです。
就活サイトに登録すると内定者のESや就活の軸、選考体験談など貴重な情報を見ることができます。
新卒で利用する就活サイトといえばマイナビやリクナビが一般的ですが、より詳細な情報を得るならユニスタイルという就活サイトもおすすめです。
登録しておけば業界別のESの一例や選考体験談なども無料でチェックできますよ。
インターンシップに行ってみる
就活の軸に経験談を加えるとより強固な軸が完成します。
しかし、肝心の経験が無くて困っちゃう人も多いですよね。
管理栄養士を活かした専門職なら「臨地実習」が活かせますが、営業職や総合職だとなかなか使いにくいです。
特にメーカーや製薬企業など難易度高めの業界を目指すならインターンシップに参加して強い就活の軸を話せる準備をしておくことをおすすめします。
インターンシップの募集はインターンシップガイドのようなサイトに無料登録しておくとチェックできますよ。
企業説明会を見てみる
就活の軸を見つけるには企業説明会の動画を見るのも効果的です。
今の時代はわざわざ合同企業説明会など行かなくても、JOBTVなどのサービスを使って家にいながら見ることもできます。
説明会では担当者の方が
- 具体的にどんな人材を求めているのか
- どんな人材が向いているのか
など軸を考える上でのヒントを得ることもできますよ。
まとめ
今回は管理栄養士に必要な就活の軸の考え方についてまとめてご紹介しました。
- 就活の軸は人それぞれで正解はない
- まずは業界・業種・職種について知るのが大事
- どの業界が良いか分からない場合は自分の強みや性格から選ぶのもあり
- 就活の軸に経験談を加えるとより強固な内容に仕上がる
就活の軸は何が正解で何が間違いという明確な決まりはありません。
めんどくさいですが、就職後のミスマッチを避ける上でも非常に重要なものなので時間をかけて考えてみてくださいね。
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